PROJECT
STORY
Project 06住民向け健康増進
市民の健康意識を高め、
元気にいきいきと暮らせるまちへ
健康寿命と笑顔をスクスクと育てる仕組みづくり
全国的な少子高齢化が進むなか、「健康医療先進都市」を目指す山形県山形市は、2019年から市民の健康寿命の延伸のため「SUKSK(スクスク)生活」を提唱し、その取組みの主軸として「健康ポイント事業SUKSK」に取り組んでいます。この事業運営にあたり、開始当初からパートナーを務めてきたのがドコモビジネスソリューションズ 山形支店。専用アプリやシステムを提供しながら、広報活動の支援も行っています。2023年度の事業を推進したメンバー2名のコメントを交えて、プロジェクトについてご紹介します。
PROJECT MEMBERS
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セールス(法人) 阿部 夏子
2020年入社
東北支社
山形支店 -
セールス(法人) 町田 梨乃
2022年入社
東北支社
山形支店
ROAD MAP
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1
計画
目標となるユーザー数の獲得に向けて、今年1年間の具体的な施策を決定。予算のなかで効率的に新規ユーザーを獲得しながら、同時に既存ユーザーの活性化を目指す。
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2
調達
施策を実行するために各ベンダーと連携してホームページやチラシ、ポスターのほか、テレビCM等の広報物を制作。あわせて専用アプリ・システムの安定運用を推進。
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3
サービス運用
出来上がった広報物を用いて市民に向けたPR活動を実施。ユーザー特典の抽選を実施するほか、イベントを開催し、アプリの使用方法を説明するなど市民と直接会話をする機会も。
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4
継続支援
今年度の事業報告書を作成し、振り返りを実施。それをベースにお客さまとのディスカッションを行い、次年度の目標に対する計画立案など継続的な支援の体制を構築。
PHASE 01計画
目標のユーザー数を達成するべく、
さまざまな広報施策を計画。
少子高齢化を背景に生活習慣の見直し等を通じた「健康寿命」の延伸が求められるなか、山形市は「健康医療先進都市」の実現に向けた取組みの主軸としてアプリ等を用いた「健康ポイント事業SUKSK」に取り組んでいる。SUKSK(スクスク)は、食事(S)、運動(U)、休養(K)、社会参加(S)、禁煙・受動喫煙防止(K)の頭文字をとって付けられた名だ。ユーザーは専用アプリに登録し、日々の歩数や健康づくりにつながる活動に参加することでポイントを得られる。貯まったポイントは、山形県の特産品をはじめとする記念品プレゼントの応募に使用できるので、普段の生活を楽しみながら健康につながる仕組みだ。
ドコモビジネスソリューションズ(※)はこの事業の開始当初から運営パートナーを務め続けており、2023年度の主担当を任されたのは、当時入社4年目の阿部だった。「専用アプリはドコモグループのソリューションである『健康マイレージ』を活用しており、そのシステムを安定的に提供し続けることと、新たなユーザー獲得や既存ユーザーの活性化に向けた施策を行うという2つのミッションがありました。ちなみに契約は1年ごとなので、次年度もパートナーとして選ばれるためには良いパフォーマンスを発揮し続ける必要があります」。
阿部とともにプロジェクトを推進したのは、当時入社2年目の町田。「私はこのプロジェクト以外にも阿部さんのもとで学ぶ機会が多く、本件でもアシスタントのような形からスタートさせていただきました。まずはプロジェクトの目標を達成するため、お客さまにあたる山形市健康増進課のみなさまと話し合いました」。
2023年の数値的目標は、新規ユーザー3,000名を獲得すること。それを達成するために、阿部と町田はどんな施策を行うべきかを山形市健康増進課と協議し、計画を練った。限りある予算のなかで最大限の効果を発揮する。そんな狙いのもと、チラシやポスターをつくって宣伝を行ったり、イベントを開催するといった計画を立案した。
※開始当社はドコモCS東北法人部門として務める
PHASE 02調達
地元・山形市の企業と連携して
さまざまな広報物を制作。
計画に基づき、制作会社と連携してチラシやポスターといった印刷物のほか、ホームページやイベント参加者に渡すノベルティグッズなど、さまざまな広報物を制作した。阿部が語る。「お客さまは『こんなことをしたい』というアイデアを豊富に持っていらしたので、それを形にしていくサポートに努めました。ご要望に対して柔軟に迅速に応えていくことで、お客さまとの信頼関係を強化することも私の重要な役割でした」。
柔軟な対応を心がけた結果、当初の計画を変更することもあったという。テレビCMの制作がその代表例だった。「元々は別の施策を行う予定だったのですが、ユーザーに効果的なアピールをする上でテレビCMが有効ではないかというアイデアをいただいたんです。そこで地元のテレビ局と連携して実現しました」と町田。このほかにも地元・山形市のさまざまな企業とパートナーシップを結ぶなかで、地域とドコモグループのつながりの強さを実感したと言う。
また、専用アプリやシステムの安定運用を推進する上では、グループ内専門部署のメンバーからのサポートが力になったと阿部は語る。「NTTドコモのヘルスケアサービス部やNTTコミュニケーションズの地域協創部の方々にサポートしてもらいました。山形と東京でロケーションは離れていましたが、チャットツールなどで連絡するとすぐにサポートしてもらえたので、精神的な距離感は近かったと感じます」。
PHASE 03サービス運用
PR活動の実施を通じて、
ユーザーの声を直接聞くチャンスも。
広報物が完成したら、実際にそれらを使ったPR活動を開始する。専用アプリのダウンロードの仕方や操作方法を案内するイベントでは、メンバーが市民の方々と直接会話をする機会もあったそう。その時のことを阿部はこう語った。「すでにアプリを使ってくれている方がお友達を連れてきてくれたり、ご夫婦のユーザーが『毎日二人で競い合って歩いているよ』とアプリを使って楽しく過ごしている様子をうかがうこともできて、うれしかったですね」。また、町田はユーザーからの意見を開発部門にフィードバックする機会になったと語る。「ユーザーから『この機能がもっとこうなればうれしい』といった意見をいただくこともあったので、エンジニアチームやソリューションの主幹部門に共有しました。こうして実際に使ってくれているユーザーの声に触れられる機会は貴重なので、いい経験になりました」。
さまざまな施策を実行するなかで、目標に対する数値の伸び悩みを感じた場面もあったという。そこで、新たなイベントを企画した阿部。「ウォーキングのついでに写真を撮ってもらい、それを投稿できるフォトコンテストを企画しました。このように既存ユーザーを盛り上げることで、『私も参加してみよう』と新しいユーザーの獲得につなげることができます。コロナの影響で人となかなか会いにくい時期だったので、フォトコンテストを通じてオンラインで人とコミュニケーションを取る機会になったという喜びの声も聞くことができました」。
PHASE 04継続支援
目標を達成し、
また次年度の目標に向けて動き出す。
さまざまな施策を実施した結果、目標だったユーザー数を達成。今後もさらなるユーザー獲得を目指していくという。メンバーは事業報告書を作成するとともに、山形市側と協議しながら次年度事業のおおまかな構想を立て、継続的な支援体制を構築した。2024年度の主担当を任されることになったのは町田だ。「異動する阿部さんに変わって主担当を務めることになりました。これからはアプリの機能拡大やそれに伴うイベント等への応募など、新しい取り組みも予定しているのでさらに気を引き締めていきます。お客さまに『阿部さんは最近どうしている?』と聞かれるくらい、阿部さんへの信頼感がとても強いので、それを裏切らずに当社への信頼をますます強化できるよう努めたいです」。
また、同事業は厚生労働省等が主催する「第12回 健康寿命をのばそう!アワード」で厚生労働大臣 最優秀賞を受賞するに至った。阿部はうれしそうな表情で感想を述べた。「こうして第三者の方にもSUKSKの取り組みを評価していただけたことをとてもうれしく思っています。また、市民の方に向けて実施したアンケートの結果を見ると、事業実施前と比べて健康意識が高まっていることが分かりました。こうした結果を目の当たりにすると、社会をより良くする事業に携われたと感じます」。山形市が掲げる『健康医療先進都市』の実現に向けて、その歩みは着実に前へと進んでいる。
SPECIAL COLUMN
若手の町田さんに
聞いてみました!
プロジェクトを通じて、ご自身のどんな部分が成長したと感じますか?
お客さまの要望を叶えながらプロジェクトの収支を管理するためには、緻密な計算が必要です。元々は数字に弱いところがありましたが、このプロジェクトを通じて苦手を克服しつつあります。お客さまのメリットはもちろん、自社の利益にもきちんと貢献することを考えられるようになりましたね。
今回のプロジェクト以外ではどんなお仕事をしていますか?
アカウントマネージャー(法人営業)として、自治体や医療機関を中心に、民間企業のお客さまも担当しています。さまざまなソリューションを提案していますが、ここ最近は特に「医療DX」をテーマにしており、山形県内のさまざまな病院を巡ってソリューションを提案しています。
最後に、ドコモビジネスソリューションズで働く魅力を教えてください!
日々さまざまなお客さまとお会いするなかで、ドコモグループのブランド力を実感するシーンが多くあります。ドコモと言えば安心していただけて、ご相談いただける。これはドコモグループが今までに築いてきた信頼の証だと思います。また、チーム力の高さも魅力です。いろいろなバックボーンを持つメンバーが補い合うので、チームとして最高の結果を目指せる環境だと思います。